春日部 一般社団法人らしえる

障害の生きづらさを考える <行動援護>

<ニュース 地方映画館 挑戦>

     

発達障害の子らに映画を 
高知県佐川町で31日に上映会
2024年3月25日 朝日新聞  蜷川大介


発達障害の子や保護者にスクリーンで映画を楽しんでもらおうと、高知県佐川町立の文化ホール「桜座」が31日、映画会を開く
感覚にやさしい「センサリーフレンドリー映画会」と名付けた企画 午後1時から、ミッキーマウスなどのアニメーション3本を上映する 子どもの集中力を考慮して9分、8分、26分の3本立て 会場の照明は明るめ、音響は控えめで、上映中の立ち歩きや発声も可  
出入り口は常時開放する


また、午後3時からは目や耳の不自由な人も楽しめる映画会を催す 天海祐希さん主演の映画「老後の資金がありません!」(115分)を上映する 字幕や音声ガイド付き 会場は座席を外して平面にするため車いすなどで鑑賞できる
いずれも無料で申し込み不要 問い合わせは桜座(0889・22・7878)





      

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小田原駅周辺に21年ぶり映画館、20日開業 
復活夢見た実業家の遺志 
2024年3月17日(日)  神奈川新聞


20年以上前に街中の小さな映画館が姿を消した小田原駅周辺で、市民手作りのミニシアター「小田原シネマ館」(小田原市栄町)が20日に開業した
映画好きでも知られた地元の実業家・蓑宮武夫さんが映画館復活を夢見て奔走したが、志半ばで急逝 遺志を引き継いだ仲間たちの手で開業までこぎ着けた蓑宮さんが掲げた「人々が出会い、文化と触れ合うことができる映画館」の夢が“ロードショー”の日を迎えた


同駅東口から徒歩5分 目抜き通りから抜けた雑居ビル街の一角にレトロなたたずまいのシネマ館がある ビルの1階部分だけのささやかな劇場に160インチのスクリーンを備え、客席は40席だけだ


それでも「音響設備はシネマコンプレックス(複合映画館)と同じ 劇場が狭い分、音が響くので臨場感はシネコンより上」と胸を張るのは鈴木伸幸館長
FMおだわらの社長も務め、音響は小さな映画館の一番の自慢だ


同駅周辺の映画館は1980年代には8館あったが、ビデオの普及や映画産業の衰退を背景に廃業が相次いだ 最後まで残った老舗のオリオン座も2003年に閉館し、現在は郊外にシネコン2館が残るものの、昔ながらの「街中の映画館」は姿を消した


鈴木館長が古くから付き合いのあった蓑宮さんから「映画館を復活したい 予定地のビルを買った」と告げられたのは21年ごろ 「映画館がもうかるわけがない」と猛反対したものの、強引な蓑宮さんの語る壮大な夢に期待する気持ちもあった 「どうせ聞く耳を持たない 小田原で自分以上に音響に詳しい者もいないし、どうせならちゃんとした映画館をつくってやろう」
地元では「みのさん」の愛称で親しまれた蓑宮さんは元々、電機メーカーのエンジニア 退職後の12年に再生可能エネルギー導入を進める「ほうとくエネルギー」の社長に就任し、傍らで19年まで続いた小田原映画祭にも長年携わった
映画館「小田原シネマ館」が小田原中心市街地に21年ぶりに復活した